2021年12月より放送開始し、2月13日の放送でいよいよ最終回を迎えるアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』。「遊郭編」はきらびやかな遊郭を舞台にした戦いで、主人公の炭治郎らが音柱の宇髄天元とともに上弦の陸の鬼と戦う様子が描かれた。
2019年放送の「竈門炭治郎立志編」と比べると「遊郭編」ではちょっとしたアニメオリジナルシーンも多く追加されていた。これまでコミックスの裏話などで語られていた登場人物の背景や、テキストでのみ説明されていたシーンなどがアニメとなって補完されたことで、キャラや物語の理解が一層深まったという人も多いのではないだろうか。
原作にはないキャラのセリフもファンにとってはうれしいところ。そこで今回は「遊郭編」の忘れられないアニメオリジナルシーンを振り返りたい。
■禰豆子の活躍が見られた第1話
まずは記念すべき第1話から。ここでは炭治郎らはまだ遊郭に潜入していない。無限列車での過酷な戦いを終えた炭治郎は蝶屋敷での療養ののち、煉獄家に足を運んで煉獄杏寿郎の弟・千寿郎から煉獄の刀のツバを受け取る。アニメオリジナルシーンとして、煉獄の死から4か月の間に炭治郎らが修行に打ち込んでいた姿がつぶさに描かれ、炭治郎が鎹鴉の命で山寺に潜伏している鬼の討伐へ向かう様子が描かれた。
炭治郎は雨の中禰豆子を背負って任務に向かい、蜘蛛のような手足を持ち、その先が鎌のようになっている鬼と対峙。禰豆子と連携して「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」で見事に鬼を討伐した。ちなみに、この鬼の声は声優の石谷春貴が務め上げていた。
遊郭編では禰豆子の出番がしばらくないため、アニメスタッフによる禰豆子ファンへのサービスなのだろうか、加えてモブ鬼の手が鎌のようになっているところが、のちに登場する上弦の陸・妓夫太郎の能力を暗示しているようで、原作を知っている人にとってはニヤリとするシーンとなった。