■生まれた瞬間から地球最強!?
『魁!!男塾』の中には、第二次大戦後に合衆国大統領が「EDAJIMA(江田島平八)があと10人いたらアメリカは日本に負けていただろう」と語る場面があります。しかし、そのアメリカ合衆国がたった1人の“個人の武”に屈し、友好条約を結ばざるをえなかった相手が、『バキ』シリーズ(秋田書店/板垣恵介)に登場する「範馬勇次郎」です。
主人公・範馬刃牙の父親である勇次郎は「地上最強の生物」と呼ばれ、マンガの最強キャラ論争には必ず名前の挙がる存在。その圧倒的な力は「極めればたった一人の暴力でも国家に対抗しうる」と作中で表現され、アメリカの大統領が変わるたびに勇次郎の前で友好を宣言するという描写もありました。
そんな範馬勇次郎の伝説的なエピソードが『範馬刃牙』第2巻に収録された「バキ外伝/範馬勇次郎誕生」に描かれています。
そこには勇次郎が誕生したのと同じ日に、各国の元指導者たちは示し合わせたように「核保有を一人密かに決意した」と発言。範馬勇次郎の誕生した日は、地球上のあらゆる生物にとって「自動的に一つだけ『強さ』のランクが下がった最悪の日」と表現されていました。つまり範馬勇次郎は生まれた瞬間に地球最強が決定していた……ということなのかもしれません。
今回紹介した3名以外にも、伝説的な逸話が描かれているキャラはたくさん存在します。あなたがもっとも衝撃を受けた最強エピソードには、どんなものがあったでしょうか?