■宿命のライバルに投げかけられた言葉
最後に紹介したいのは、やはりシャアの宿命のライバルであるアムロ・レイのセリフです。映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の中で、サザビーに乗るシャアはνガンダムに乗ったアムロと激突しました。
この最終決戦でシャアは「ララァが死んだときのあの苦しみ、存分に思い出せ!」と、いまだにララァの死を引きずっていることを漏らすと、アムロは「情けない奴……」と、あまりにも直球な感想を返します。
さらにシャアに父性を求めてきたクェス・パラヤを迷惑に感じ、彼女を戦闘マシンとして扱った事実を明かした場面では、アムロは「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい……」とこぼし、本気であきれた様子でした。
ほかにもカミーユ・ビダンやギュネイ・ガスのような若者からも、けっこうヒドイことを言われているシャア・アズナブル。一見完璧そうに見えて、非難される言動や指摘される欠点があるのも、シャアの人間らしさの表れなのかもしれません。