宇宙世紀のガンダムシリーズにおいてシャア・アズナブル(本名:キャスバル・レム・ダイクン)は、いわゆるカリスマ的な存在と言えるかも知れません。事実上、最後の登場作品となった『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以降の作品にもシャアに関連するエピソードがいくつも登場し、高い人気を誇っているキャラクターです。
たしかな血筋、優秀な操縦技術、頼もしいリーダーシップを兼ね備えたイケメン……一見非の打ちどころがない男なのに、他のキャラからはたびたび辛らつな言葉を浴びせられるのがシャアの特徴かも。そこで今回は、劇中で飛び出した「シャアに対する暴言」の中から、とくに衝撃的だった4人の言葉をご紹介したいと思います。
■妹からの厳しすぎる言葉
『機動戦士ガンダム』で、実の妹セイラ・マス(本名:アルテイシア・ソム・ダイクン)と相対する陣営に属したシャア。第38話で妹と再会した際に「おまえに戦争は似合わん」とホワイトベースを降りて戦場を離れるよう助言し、セイラが地球で暮らすための大量の金塊まで用意していました。
そんな兄・シャアについてブライトと話をしたとき、セイラは「兄は鬼子です」「父の本当の望みを歪めて受けとめて自分ができるなんて……。キャスバル兄さんじゃありません」と、兄をひどい言葉で評します。
さらに『機動戦士ガンダムZZ』の第46話でも、セイラとブライトがシャアについて言及する場面がありました。舞台の裏側でシャアが何かを画策しているという情報を聞いたセイラは「そんな兄は見たくありません」「いっそ死んでくれれば……」とまで言います。
そのセイラのきつい言葉に驚いたブライトが理由を聞くと、セイラは「野心と妄想よ……兄は何か宇宙の意志のようなものに従わねばならないと思ってるんです」と、兄の大望をバッサリ切り捨てたのが印象的でした。