■女の子から邪魔者扱い
『機動戦士ガンダム』の第40話では、アムロとシャア、そしてララァが激突。ガンダムに乗るアムロは、いち早くシャアの動きを察知。シャアのゲルググに向けてビームライフルを発射します。
このアムロの攻撃は完全に直撃コースでしたが、ララァがエルメスのビットを1基犠牲にしてシャアのゲルググを守ります。このときのシャアは、自機の周囲で何が起こったのかすら把握できていない様子でした。
マグネット・コーティングが施され、アムロの反応速度にも対応できるようになったガンダムは鬼のような強さを発揮。シャアの攻撃はガンダムにかすりもせず、あげくララァから「大佐、どいてください。邪魔です」と足手まといであるかのような言葉を投げかけられます。
視聴者目線でもこの頃のシャアは、覚醒したニュータイプのアムロとララァの戦いについていけず、残念ながらララァの足を引っ張っているようにしか見えませんでした……。
■痛いところを突くひと言?
シャアに対して刺激的な言葉を放ったのは、『機動戦士Zガンダム』の第50話でのパプテマス・シロッコです。まもなくコロニーレーザーが発射されようとするグリプス2で、百式に乗ったシャアは、ハマーン・カーンのキュベレイ、パプテマス・シロッコのジ・Oと対峙します。
その中でシロッコは「貴様のようなニュータイプのなり損ないは粛清される運命なのだ」と、シャアのことを“ニュータイプのなり損ない”と表現。ニュータイプとしてのシャアの能力をおとしめる言葉に聞こえますし、「ニュータイプへの覚醒で人類は変わる」「そのときを待つ」という悠長なシャアの考えにイラ立っているようにも受け取れるセリフでした。
ちなみにこの直後に、シャアの名言「まだだ……まだ終わらんよ」が飛び出し、ニュータイプ2人を相手にしながらボロボロの百式で驚異的な粘りを見せます。