■あらゆる生物が約30秒で死滅!本体も制御不能な凶悪スタンド

 最後に紹介するのは、第5部に登場したスタンド「パープルヘイズ」。本体は、主人公チームのパンナコッタ・フーゴ。敵ではなく、味方からのエントリーとなった。

 パープルヘイズは殺人ウイルスをばらまくスタンドで、その危険性が恐怖以外の何者でもない。本体のフーゴですらスタンドを制御できないうえ、殺人ウイルスに感染するとフーゴですら死ぬ。あまりの凶悪ぶりに、味方チームでありながら登場は「マン・イン・ザ・ミラー」戦で1回のみで、フーゴは物語中盤で離脱してしまうため本編ではこれっきりの披露となった。

 殺人ウイルスに感染すると、どんな生物でも30秒ほどで全身が腐って死んでしまうという最恐のスタンド能力を持つパープルヘイズ。見た目も凶暴極まりなく、目は血走り、口は糸で縫われており、そこから白い息を吐き、よだれを垂らし続けているというスタイル。手のつけられない「ヤバさ」が際立ったスタンドだ。

 5部でフーゴは、鏡の世界でイルーゾォと戦ったが、一緒にいたジョルノとアバッキオはイルーゾォの秘密を解けずにいた。しかし、アバッキオはパープルヘイズが出現したとたんに敵であるイルーゾォよりも警戒。そのおびえようもまたパープルヘイズの怖さに拍車をかけた。

 ホラーすぎるスタンドとして3つを紹介したが、ほかにも死体を操る霧のスタンド「ジャスティス」や、死ぬことで能力を発動させるスタンド「ノトーリアス・B・I・G」、本体が当初は不気味すぎた「ラブ・デラックス」などなど、『ジョジョ』の恐ろしいスタンドはこれ以外にもまだまだある。

 もちろん、「第6部 ストーンオーシャン」にもホラーなスタンドが登場する。個人的には、ジョジョシリーズでもトップクラスにホラーだと思っているので、そのスタンドの正体はぜひアニメで確かめてほしい。

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