2021年12月26日から31日にかけて、大規模なRTA(リアルタイムアタック:現実時間を基準にゲームのクリア時間を競う)イベント「RTA in JAPAN Winter 2021」が開催されている。選手たちがさまざまなゲームタイトルの最速クリアを目指すというイベントで、2016年から毎年行われてきた。
さまざまなゲームタイトルの競技が行われる中、12月27日に開催された「テトリスの部」では参加選手たちが個性的なテクニックを披露していたので、その内容について紹介していこう。
■北米のファミコン版『テトリス』が競技種目に
今回の競技タイトルに採用されたテトリスは、NES版の『テトリス』(1989年/任天堂)。NESとは、北米版のファミリーコンピュータ“Nintendo Entertainment System”のことだ。
次々と落ちてくる“テトリミノ”と呼ばれるブロックを横一列に並べて消していき、一番上までブロックが積み上がるとゲームオーバーになるという基本的な内容は、日本のファミコン版『テトリス』と変わらない。
今回の「RTA in JAPAN」では、「エンドレスモード」が採用されており、ラインを一定数消すたびにレベルが上昇、それに応じてブロックの落下速度が速くなっていくモードだ。ゲームの性質上、リアルタイムアタックにはならないため、エンドレスモードを1時間プレイし続け、どれだけスコアを稼げるかを競う「スコアアタック」という枠組みで実施された。
■白熱のスコアアタックバトル!
今回のスコアアタックに参加した選手は、世界大会準優勝の経験を持つコーリャン氏、世界大会初参加にしてトップ4の記録を残したりょくちゃ氏、NES版『テトリス』を日本に広めたSQR氏、NES版『テトリス』のプレイ経験1年にして上位プレイヤーに登りつめた月好き氏の4名。日本を代表する『テトリス』のトッププレイヤーたちが、頂点を目指して競い合った。
ハイレベルなプレイに注目が集まるのはもちろんだが、何より気になったのは「RTA in JAPAN」の公式ライブ配信画面の左上。ゲーム画面とは別に、各選手がプレイする“手元”が映し出されたのだが、全員コントローラーの持ち方が異なっていた。