■有名じゃないけど印象深い断末魔を残したザコ
断末魔と言えば、ジャギの手下が残した言葉も忘れられない。ケンシロウの名をかたるジャギの手下が、ノコギリを使って無理やり一般人に処刑をさせるシーンがある。
この場面に偶然通りがかったケンシロウにもノコギリでの処刑を強要するが、そのノコギリを手にしたケンシロウは迷うことなく名もなきジャギの手下の頭に振り下ろした。
ノコギリの刃は男の鼻のあたりまで食いこんだが、即死はしなかった様子。さらにケンシロウが「こうか?」と言いながら男の頭に刺さったノコギリを前後に引くと、「ぱっびっぶっぺっぽぉっ」というリズミカルな断末魔を残して絶命した。
こちらは「あべし」や「ひでぶ」と比べると有名ではないかもしれないが、個人的に心に残った断末魔である。
今回紹介した4つ以外にも「おまえのようなババアがいるか」と言われた拳王の手下、「汚物は消毒だ~」と叫んだサウザーの手下、「人を殺したあとは小便がしたくなる」と言ったフォックスなど、印象的なザコ敵は数多い。いずれも許しがたい悪党たちだが『北斗の拳』の舞台である世紀末の混沌とした世界を演出したキャラクターであったのは間違いない。