『北斗の拳』名勝負以上の衝撃? 忘れがたい「ザコ敵の死亡シーン」4選 心に残る“断末魔”、意外な愛されキャラも…の画像
画像はゼノンコミックス『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』(コアミックス)1巻・書影より

 80年代を代表するバトル漫画『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)。主人公・ケンシロウが、さまざまな好敵手たちと繰り広げた激闘は多くの読者を魅了。昭和に生まれた傑作は、時代を越えて愛され続けているのは間違いない。

 そんな語り継がれる名勝負がある一方、作品の舞台である世紀末の世界には、名前もなき小悪党が多数登場。その非道な行いや壮絶な死に様が忘れられない人もいるのではないだろうか。そこで今回は個人的に心に残っている、衝撃を受けたザコ敵の死亡シーンについて紹介したいと思う。

■窒息した上に爆死

 ケンシロウとラオウの激闘から長い年月が経過。大きく成長したバットやリンの前に再びケンシロウが現れる。そのとき周辺エリアを支配していた悪党が、ゲイラという催眠術使いである。

 デップリ太ったゲイラは自分の体を動かすのすらおっくうな様子で「めんどくせえ」が口ぐせ。「歩くのも息をするのも面倒でいやだ」と嘆いていた。

 それなのにケンシロウには強気に出たのは、自分の催眠術に自信があったからに違いない。しかしゲイラごときの催眠術が、ラオウを倒したケンシロウに通じるはずもなく、一方的にボコボコにされる。

 しかもゲイラの「息をするのも面倒」という言葉をしっかり聞いていたケンシロウは、彼の耳のあたりにある「喘破(ぜんは)」という秘孔を突く。息は吐けても吸うことができなくなる秘孔を突かれ、ゲイラは窒息の苦しみに悶絶。さらに絶命すると同時に全身が爆発するという壮絶な死にざまだった。

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