ドラクエウォーク「あるくんです」“みんなが振った”携帯型ペットゲームを知っているか!?【ヤマグチクエスト・コラム】の画像
『ドラゴンクエストウォーク』より (C)2019, 2020 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
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 どうも、ヤマグチクエストです。みなさんは『ドラクエウォーク』をプレイしているでしょうか?

 私は「終わりがない」アプリゲームがあまり得意ではありませんが、ドラクエウォークはリリース開始時からプレイをしていました。しかし、緊急事態宣言などが頻発したことで次第に外出する機会が激減し、気づけばアプリ起動から遠のいてしまっていたんです。

 そんなある日、ふとドラクエウォークに「あるくんですW」というモードが登場した、というニュースが届きました。あわてて確認すると、それは間違いなく私が小学生のときに母親に泣きついて買ってもらったあの「あるくんです」の続編ともいえるべきもので、あまりの懐かしさと喜びでむせび泣くこととなったのです。

 ということで、今回はそんな「あるくんです」の思い出と魅力について書いていこうと思います。そうです、私は懐古厨です。

■「あるくんです」と言われても歩いてなかったあのころ

「あるくんです」とは、今から23年前の1998年3月1日に発売された携帯型ゲーム。「たまごっち」や「デジモン」といった育成要素に、歩数計のシステムを導入したスライム育成ゲームで、その数日後に登場する「ポケットピカチュウ」よりも先んじて、「ペットとともに歩く」感覚を味わえるゲームでした。

 当時の私は、たまごっちもデジモンも持っておらず、友だちの「まめっち」や「グレイモン」を見ていいなーと指をくわえていた子ども。姉がたまごっちをプレイしていましたが、貸してはくれないくせにろくに面倒を見ないのですぐに死んでしまい、なんで俺にやらせてくれないんだ、と歯噛みする毎日を送っていたころ、コロコロコミックで「あるくんです」の情報を知ったんです。頼むから買ってくれと母親に頭を下げて買ってもらったのを、今でも鮮明に覚えています。

 たまごっちなどとの違いは、ドラクエならではの「歩いて冒険できる」というRPG的な要素があること。フィールドも平地から始まり、海や山、森といったいわゆる「冒険感」を味わえるような地形がたくさんあり、それぞれの地形でモンスターとの戦闘などもありました。

 自分のスライムのなじみ度を上げることで成長させることができるのですが、なじみ度を上げる方法は歩くことと食べることの2つ。

 食べさせまくることもできなくはないですが、体重が重くなってはいけないので、ベースは歩くことで成長を促していくことになります。

 しかし、学校で「たまごっちやデジモンを持ってきてはいけません」という決まりがあり、何人もの友人が先生に没収されて半べそをかいているのを目撃していたので、やっと手に入れた念願のあるくんですでしたが、学校には持っていけません。

 となると、下校後にあるくんですを持って外に出なければいけないのですが、当時から私は家でゲームをして遊んでいたので、歩数を稼ぐ場がありません。

 このままでは、ただスライムが太って死んでいくのを見送るだけのクソゲーとなってしまうと悟った私に残された道は、一心不乱に機体を振り続けることでした。おそらく、すべてのユーザーが通ったであろう道筋だと思います。

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