■3人の嫁の中で唯一緊張感が抜けている須磨

 最後は、宇髄の嫁の一人である須磨の存在。3人いる宇髄の嫁の中では唯一、くのいちながら緊張感を感じさせないキャラクターだ。

 上弦の陸・堕姫の帯に閉じこめられた遊女たちを宇髄が助けに来た際には、シリアスなシーンにも関わらず鼻水を垂らしながらギャグ顔で宇髄に泣きついた彼女。激しい戦闘の末に鬼を倒したかと思われたときも、嫁の一人である雛鶴に対し「草葉の陰から見てください」と縁起でもないことを言うなど、よく言えば天真爛漫、悪く言えば常識外れのとんでもない人物として描かれている。

 このほかにも、大泣きして宇髄の遺言の邪魔をするなど、『鬼滅の刃』の過酷な世界観の中ではいささか異質な個性的なキャラクターだ。現段階では須磨を含め、まきを、雛鶴の3人の宇髄の嫁の声優陣は発表されていない。彼女たちの掛け合いも、アニメの再注目シーンのひとつだろう。

「遊郭編」で見られるギャグシーンは、比較的物語の序盤に集中しており、後半の戦闘の残酷さが際立つ構成となっている。どんな小さなギャグシーンも見逃せない!

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