アニメ『ダイの大冒険』ポップの死、ハドラーの男泣き…今のうちに振り返りたい泣ける名場面3選の画像
画像はアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』Blu-ray第1巻

 2020年10月から放送がスタートしたテレビアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(以下、ダイの大冒険)。多くの出会いと別れを繰り返したダイたちの物語が終盤に突入しており、毎週のように感動的展開が続いている。

 50話を超えるほどの長期のアニメなので、ここまで見てきた視聴者や原作を知っているファンにとって、印象に残っている名場面はいくつもあるはず。そこで本記事では、現段階で最新話となる第59話 「生存者たち」までに描かれた「泣ける名場面」をいくつか振り返りたい。

■ダイを助けるために命を散らした

 最初に選んだ名場面は、アニメ第30話「ポップの覚悟」で描かれたポップがメガンテを使用するシーンだ。同作を語る上では欠かせないエピソードのひとつ。物語の展開を知っていたが、ポップを演じる豊永利行の迫力の演技など、今回のアニメ化でまた泣いてしまったという人は少なくないのではないだろうか。

 魔王軍6大軍団長の1人である竜騎将バランは、主人公・ダイの実の父親。ダイを魔王軍に連れていこうとして、抵抗するダイの記憶を消してしまうのだった。記憶を消されたダイは無条件でバランを父親と信じてついていこうとするが、ポップを始めとする仲間たちはそれを許さない。ダイを守ろうとバランとの勝負になるが、バランの圧倒的な強さを前に、まったく太刀打ちできなかった。

 そこでポップが最終手段として取った行動が、自爆呪文「メガンテ」を唱えること。ダイとポップの師であるアバンは、物語序盤に2人を助けるためにメガンテを使用しており、それにならった行動だった。

 バランとの決戦直前でトレードマークであるバンダナをダイに託すシーン、嫌われ役となって独断行動をとるシーンなど、すべてメガンテにつながっている。なんと友達思いだろうか。

 バランに向けた不敵な笑み、メガンテ直前のボロ泣きの笑顔、そして「おれの冒険は……ここまでだぜ……!」というセリフ。原作を初めて読んだ当時から、主人公の親友であるポップの死は衝撃的だった。個人的には、記憶を消して何度も観たいシーンのひとつだ。

 残念ながらポップのメガンテはバランに致命的なダメージを与えられなかったが、ダイの記憶は完全復活。ダイの強さの秘密である「竜(ドラゴン)の紋章」を額から拳に移す、という奇跡に導いた。

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