■超絶な高難度と殺伐とした世界観

『マッハライダー』の世界観はかなり異質で、『北斗の拳』の荒廃した世紀末を思わせるフィールドが舞台。自車となるバイクにはマシンガンが装備され、荒野を暴走する暴徒の車を撃破しながら走破していくという内容です。

荒廃した世界を駆け抜ける『マッハライダー』

 バイクが走行する道路には、水やオイル、鋲(びょう)まで落ちているありさまで、道に堂々とドラム缶や謎の爆発物が置かれていたりもしました。

 そしてこのゲームの難度は、当時の子ども泣かせな激ムズっぷり。『F1レース』と似た視点ながら『マッハライダー』のスピード感は尋常ではなく、突然カーブの先に現れる障害物を避けきれずに爆発四散するのがお約束です。

 最初にプレイしたときには4速もあるギアのシフトチェンジにもなじめず、ノロノロと走って敵に追突されまくり、途方に暮れた記憶があります。

 ちなみに“爆発四散”というのは比喩的表現でも何でもなくバイクは見事にバラバラになり、その破片が再びくっついてゲーム再開になるという粋(?)な演出が印象的でした。

愛車ごとバラバラになった衝撃シーン

 11月21日は「任天堂の日」ということで、本日はいろんな任天堂の名作タイトルを振り返る人が多いと思いますが、ファミコン初期の迷作『マッハライダー』を懐かしみながら思い出を語り合いたいものです。

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