■『天元突破グレンラガン』カミナの死で第一部・完
またガイナックス制作のアニメ『天元突破グレンラガン』に登場する、主人公・シモンの憧れの存在であり兄貴分のキャラであるカミナも、物語中盤で想定外の死を迎えファンを驚かせたキャラクターだ。
彼が死亡する8話でカミナは四天王・チミルフとヴィラルの猛攻を受けて致命傷を負うも、戦意を喪失するシモンを奮起させ戦艦ダイガンザンの奪取に成功。しかし、喜びもつかの間、戦闘後のカミナは真っ白に燃え尽き「あばよ、ダチ公」の言葉を残して息絶えていた。
まさかこんなところで重要キャラが死ぬはずがないと視聴者がとまどう中、彼の墓は粛々と建てられ愛用していた日本刀とマントが墓標として掲げられる。当時の視聴者に与えたショックは計り知れない。
そして物語の1部はこれにて完結。ちなみに、展開の早い同作においてシモンがカミナの死を乗り越えるのに3話も要していることからも、カミナがどれだけシモンの心の支えであるか、また作品の象徴的なキャラクターであったかがうかがえる。
あまりにも早すぎる死を迎えた彼らのもう一つの共通点は、炎のように熱い性格ということだろう(実際に炎を使うキャラクターも)。熱い性格で主人公を鼓舞し支え続けた彼らを失うということは、物語の転換という側面においても大きな意味を成しているといえる。できればもっと活躍する姿が見たかったが、彼らの生きざまが希望の礎となったことは間違いない。