■4部では成長した姿が描かれる!仗助たち若者の導き手

 4部では主人公である東方仗助(ひがしかたじょうすけ)の血縁者として登場。このとき承太郎は28歳で、クジラやサメなどの生態調査を行う海洋学者として名が知られる存在となっていた。

 苛烈な戦いへと巻き込まれていく仗助とその親友である虹村億泰(にじむらおくやす)、広瀬康一(ひろせこういち)の良き理解者で、アドバイザー的な役割を担った。

 不良だった高校生のころとは違って落ち着いた印象を持っていて、康一からは「ワイルドな風貌ながら知性的で物静か」と評されている。しかし、ここぞというときの行動力や性格は変わっておらず、仲間のために自身を犠牲にすることもいとわない。敵である音石明(おといしあきら)や吉良吉影(きらよしかげ)は、承太郎のスタンド「スタープラチナ」よりも、承太郎本人の判断力や決断力を恐れていた。

 仗助とタッグを組んでスタンド使いのネズミを相手にしたエピソードでは自らが囮になりながら戦った。また吉良のシアーハートアタック戦では康一にアドバイスをしながら応戦。

「慎重すぎる」とアドバイスに従わなかった康一が自分勝手な行動をとったことから2人はピンチに陥るが、承太郎はそんな康一を守るため激しく負傷。康一は自身の行いを反省し、それがきっかけで康一自身とスタンド「エコーズ」を成長させた。康一の行動をとがめない承太郎の大人ぶりに、心打たれた人も多いのではないだろうか。

 相変わらず最強能力を持つ4部の承太郎だが、次世代の若者たちのためにと、ときには血まみれになりながら戦っていた印象が大きい。なお本業の海洋学者としての研究もちゃっかり進めており、第4部ラストでは杜王町滞在中に海岸で見つけたヒトデに関して論文を書いており「博士号」をとったという記載も。圧倒的なできる大人になっている。

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