『ジョジョの奇妙な冒険』高校生から40代へ…圧倒的主人公“空条承太郎”3部から6部までの立ち位置の変遷の画像
『ジョジョの奇妙な冒険』高校生から40代へ…圧倒的主人公“空条承太郎”3部から6部までの立ち位置の変遷の画像

 1986年に『週刊少年ジャンプ』で連載が開始された荒木飛呂彦氏の長期シリーズ漫画『ジョジョの奇妙な冒険(以下、ジョジョ)』。『ウルトラジャンプ』で連載されていた第8部「ジョジョリオン」が今年8月に終了を迎え、少しの休載を挟み第9部となる「JOJOLANDS(仮)」の開始が告知されている。テレビアニメとしてもこれまで第1部から5部までが制作されており、待望の第6部「ストーンオーシャン」が12月1日からNetflixで全世界配信、2022年1月7日からテレビ放送が開始されると発表され、ファンの期待が高まっている。

『ジョジョ』の特徴は、「第○部」として登場キャラと舞台が変わること。すべての主人公に人気があるが、なかでも3部の主人公である空条承太郎(くうじょうじょうたろう)は、黄金期ジャンプ時代の連載作品ということもあり、『ジョジョ』を代表する主人公中の主人公とも言える存在だ。

 承太郎は3部だけでなく、続く4部から6部まで登場しているが、各章で彼がどのような活躍をしたのか、時を経るごとにどう成長しているのかを振り返りたい。記事後半では6部についても少し触れるが、ネタバレには配慮したので安心して最後まで読んでいただきたい。

■3部で初登場!母を助けるため因縁の相手・DIOと戦う

 3部『スターダストクルセイダーズ』で初登場した承太郎は当時17歳だった。未成年ながら酒も飲みタバコも吸う不良高校生だったが、祖父のジョセフ・ジョースターと出会い、運命が一変。自身のスタンド能力「スタープラチナ」の発現と母・ホリィの病気が、ジョースター家と因縁深いDIOの影響と知ることとなる。

 刻一刻と悪化していくホリィの病気を治すため、打倒DIOを決意してジョセフたちと旅へ出る承太郎。幾度も命の危機にさらされるが、高校生離れした度胸と勇気で切り抜けていくのだった。

 序盤では転校生として現れたDIOの刺客・花京院典明(かきょういんのりあき)に勝利。DIOに操られていることが分かると、その原因である「肉の芽」を抜き取ろうとする。「肉の芽」は花京院の脳に刺さっているため、少しでも手元が狂えば脳に損傷を与えてしまう。また、「肉の芽」は引き抜こうとするものを襲う性質がある。そんな絶望的な状況でも承太郎は、眉一つ動かさずに「肉の芽」を引き抜いた。

 すぐにブチギレ、言葉も乱暴だが誰よりもクールで熱い男。そしてスタープラチナはパワーとスピードに加えて、精密動作にも長けている。承太郎にこうした“最強主人公”のイメージを持つ人は多いのではないだろうか。

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