■名セリフの宝庫『スラダン』が1位に

 そして、堂々の第1位となったのは『SLAM DUNK』。25.0%もの得票率で当時の読者の支持を集めた。

 同作は、1990年から1996年まで連載されていた井上雄彦氏によるバスケットボール漫画の金字塔。高校バスケ部にズブの素人として入部した主人公・桜木花道が仲間たちとともにインターハイ優勝を目指す物語だ。

 同作の魅力は名セリフの多さ。登場人物らのセリフひとつひとつを今でも思い出せるという人も多いだろう。また『スラムダンク』といえば衝撃的な最終回を迎えたことでも有名。インターハイのトーナメント戦の途中で主人公らの高校である湘北高校が敗北し、これからも熱い試合が描かれると思われた矢先の突然の連載終了でファンを驚かせた。

 選んだ人からは「なんといっても三井の“バスケがしたいです”のシーンが最高!」(44歳・男性)、「山王戦は何度読んでも泣ける。ラストの1コマ1コマが全部頭で思い出せる」(42歳・男性)、「県大会の最後、陵南戦で小暮がシュートを決めたシーンで涙がでた」(42歳・男性)、「桜木がインターハイ予選を勝ち抜いたときの“引退が延びたな眼鏡くん”という小暮へのセリフ。濃密な信頼関係が出来ていると感じ熱くなった」(41歳・男性)、「桜木花道がダンクシュートを初めて決めた瞬間が最高に良かった。読んでいるこちらも心が震えるのを感じた」(44歳・男性)という熱いコメントが集まった。

 また「自分自身学生時代バスケットボールをしていたので共感出来ることが多かった」(47歳・男性)という人が多いのも特徴的だった。そして今年8月、2022年に新作アニメ映画が公開されることが発表。続報が待たれる。

 誰の心にも、いつまでも大事にしたい思い出のワンシーンがあるもの。ぜひこの機に大好きだった作品を読み直して、涙で心をデトックスしてはいかがだろうか。

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