『カウボーイビバップ』山寺宏一の渋声が響く名キャラ! スパイクから学ぶ“男を磨く”名セリフ3選の画像
カウボーイビバップ (C)サンライズ

 1998年から1999年に放送されたテレビアニメ『カウボーイビバップ』は、宇宙船ビバップ号に乗り込み宇宙を股にかける賞金稼ぎたちが織り成すハードボイルドタッチなストーリーと、ジャズを中心にさまざまなジャンルをフィーチャーした音楽とが絶妙にマッチしたクールな世界観が人気を博し、日本国内のみならず世界的にも今なお多くのファンが愛し続けるマスターピースだ。

 アニメが大人の娯楽としての地位を獲得していくきっかけとなった作品のひとつだと言えるだろう。当時はまだ現在ほど大人向けの深夜アニメ枠という放送形態が一般的ではなく、本作も当初はスポンサーから「宇宙船の玩具展開ができる宇宙を舞台にした作品」というオーダーを受けて企画されたものだったというが、「作風が渋すぎる」として放送枠の確保に難航し、結局は12話分+総集編をテレビ東京で放送し、のちにあらためて全26話をWOWOWで放送し直したという逸話からも、その苦労がうかがい知れる。

 海外での人気からハリウッドでの実写映画化が報じられつつも立ち消えになったりしていたのだが、Netflixで実写ドラマシリーズとして制作されることが2018年に決定、ついに11月19日から全10話が配信される。

 主人公のスパイクにはアジア系俳優のトップスターであるジョン・チョーを配するなど、製作サイドの意気込みと期待の大きさが感じられる。また、日本語吹き替えには、スパイク役に山寺宏一、フェイ役に林原めぐみなどオリジナルキャストを多数起用。残念ながらジェット役の石塚運昇さんは2018年に亡くなってしまっているため、今回は楠大典が演じる。そしてもうひとりのビバップ号クルーである天才ハッカーの少女・エドが登場するのかどうかもファンにとっては気になるところだ。

 今回は、間近に迫ったドラマ版の配信を前に、テレビアニメシリーズの全26話の中から、山寺宏一が声を吹き込んだ、主人公スパイクによる名セリフをピックアップし、各シーンの見どころを振り返りながら紹介したい。いずれも男の美学にあふれていて、「いつかこんなセリフを言ってみたい!」と思わされることは請け合いだ。そんな場面が人生で訪れるのかどうかは分からないが……。

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