■スピンオフ作品との関連性が気になる記事も
さらに切り裂き魔による殺人事件と並ぶトピックスとして、新聞に「熊に注意 相次ぐ獣害」という見出しが並んでいたことに気づいた人もいることだろう。この記事には近頃、山中に熊が出没していることを報じる内容が書かれていた。
『鬼滅の刃』で熊と言えば、スピンオフコミック『鬼滅の刃【外伝】』(平野稜二 原作:吾峠呼世晴)の「冨岡義勇外伝」のことを連想させられる。山のマタギたちが人喰い熊に大勢襲われたという事件を、鬼殺隊の冨岡義勇と胡蝶しのぶが調査に乗り出したエピソードが描かれた作品だ。
このスピンオフ作品のあらすじ詳細については省くが、「冨岡義勇外伝」に出てくる“人喰い熊”の一件と、今回の新聞に書かれていた「熊による獣害」はおそらく別物だと思われる。「冨岡義勇外伝」は義勇が炭治郎と鬼になった禰豆子を救った頃の話で、時系列的にはかなり前になるからだ。
また、アニメ1話の新聞記事の文章をよく読むと「ケガを負う者が少なくない」とも書かれている。つまり被害者は生存している様子なので「冨岡義勇外伝」に出てきた人喰い鬼ではなさそうだ。