■ほかの柱から見た煉獄杏寿郎の評価とは?

 鬼殺隊における煉獄杏寿郎の強さを示す要素のひとつに、ほかの柱からの評価も挙げられる。たとえばアニメ『竈門炭治郎 立志編』の第24話「機能回復訓練」の冒頭には、蟲柱・胡蝶しのぶと煉獄が会話をするアニメオリジナルのシーンが存在する。このシーンは、10月10日から始まるテレビアニメ「無限列車編」の予告映像にも使用されていたので、ご覧になった方も多いのではないだろうか。

 その場面では、新たな任務に赴く煉獄が「上弦(の鬼)かもしれん」と告げると、しのぶは「難しい任務のようですが煉獄さんが行かれるのであれば心配ありませんね」と返答。煉獄が上弦の鬼の存在を口にしたにもかかわらず、しのぶは心配した様子を見せない。そんなささいなやりとりから、胡蝶しのぶの煉獄に対する絶大な信頼が感じとれた。

 また、煉獄の訃報が届いたときの各柱の反応も象徴的な場面だ。音柱・宇髄天元は、「上弦の鬼には煉獄でさえ負けるのか」と、上弦の鬼の強さを語る際に「煉獄でさえ」と表現したが、その言葉から宇髄天元がいかに煉獄の強さを高く評価していたかが伝わってくる。

 さらに蛇柱・伊黒小芭内は訃報を聞き「俺は信じない」とだけつぶやく。伊黒小芭内は炎柱に救われた過去があるため、煉獄の死が受けとめきれずに「信じない」と言ったのかもしれないし、強かった煉獄が負けたという事実が信じられないという意味にも聞こえる場面だった。

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