1998年9月25日、ゲームボーイ用ソフトとして、ドラクエシリーズのスピンオフRPG『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』が発売されました。いまから23年前のことです。
『ドラクエ6』に登場したテリーの幼少期を主人公に、モンスターを集めながら冒険していくというストーリーで、シナリオは堀井雄二さん、キャラクターデザインは鳥山明さん、音楽はすぎやまこういちさんと、黄金トリオが集結した本作。先日のシリーズ35周年イベントでも『ドラクエモンスターズ』の新作が制作中であることが発表された人気シリーズです。
■モンスターを集め友だちと自慢し合った思い出
姉・ミレーユがさらわれてしまったことでモンスターマスターとして冒険に出ることになるテリー。テリーは戦わず、仲間として連れ歩く3匹のモンスターに命令したりアイテムでフォローしつつバトルを進めていきます。
このバトル終了後、確率によって「なんと○○○が立ち上がり なかまになりたそうに こちらをみている!」とおなじみのメッセージが出て仲間が増えていくのですが、序盤で「あばれうしどり」や「ボーンプリズナー」などの強そうなモンスターを仲間にしたときの感動はひとしお。当時、スーパーファミコンでは『ドラクエ5』『ドラクエ6』でも仲間モンスターシステムが採用されていましたが、ゲームボーイのグラフィックとはいえモンスターたちがマップ画面でも共に歩いてくれるのがうれしすぎました。
また最初こそスライムやドラキーといったザコモンスターしか連れていけないテリーですが、最終盤にはキングレオややまたのおろちといった中ボス級、ゾーマやムドーといったボス級モンスターまでお供にできます。各ナンバリングタイトルの魔王たちが連なって歩く姿は本シリーズならではの光景でしょう。
発売された当時、私は小学校低学年でした。同時期には『ポケモン』も大人気でしたが、やはり仲間モンスターをどんどん集めていくというシステムとゲームボーイの相性がやはり抜群で、学校での話題はもっぱら『ポケモン』か『テリーのワンダーランド』。どんなモンスターを手に入れたかという会話が教室で飛び交っていました。