“落とし屋”のマリコを主人公に女性の恋愛復讐劇を描く、原案・澤田賢一氏、漫画・柏屋コッコ氏によるオリジナルコミック『スイートリベンジ』。今春、夏菜主演で実写ドラマ化された本作の続編ドラマが、8月30日より配信を開始。痛快なリベンジドラマが再びファンの心をつかんでいる。
『スイートリベンジ』は、フジテレビの公式動画配信サービスFODで制作されたテレビ局発のオリジナルコミック。“手ひどいフラれ方をしたオンナの復讐劇”というテーマが若い女性層の共感を呼び、大手電子書籍サイトBook Live!年間ランキング女性漫画部門4位となる爆発的人気を獲得した。
夏菜が演じるマリコは、ふだんはさえない日陰の女。恋愛とは縁遠そうな地味な女性だが、彼女にはオトコにひどいフラれ方をして身も心もボロボロになってしまったオンナから依頼を受け、“同じ痛み”をオトコに与えて復讐する、スイートリベンジ社の社長というもう1つの顔があった。
オトコの好みに合わせて姿を変える七変化、巧みな恋愛テクニックでオトコを落としていくマリコ。そんなマリコを自分とは真逆のタイプと語る夏菜。撮影ではどのようにマリコを自分に落とし込んでいったのか。続編では謎だったマリコの過去に触れる展開も……。
■初回はプロデューサーの実体験「私もビックリしちゃって」
――好評を受け、前作の配信から早くも続編がスタートとすることになりました。今回もマリコの魔性っぷりや痛快リベンジが反響を呼んでいます。
夏菜 うれしいですね。復讐劇といってもドロドロしたものではなく、かなりコメディタッチになっているので楽しく見てもらえているんじゃないかと思います。普通、この手のドラマは「オトコを斬ってスッキリ!」で終わると思うんですけど、『スイートリベンジ』はそれだけではなく、「あなたにも甘い考えがあるからダメなんだよ。だからオトコに騙されるんだよ」って女性に諭す部分があって、男女のバイブル的な見方ができるのもいいんですよね。女性、男性どちらにも見てほしいです。
それと、じつはこの『スイートリベンジ』。実体験をもとにしたお話なんですよ。
――え!? まさか夏菜さんのではないですよね?
夏菜 違います(笑)。番組プロデューサーの澤田(賢一)さんの実体験で、前作1話、2話は、彼がリベンジされた話が元ネタになっているんですよ。漫画の発案もそこからみたいで、聞いたときは私もビックリしちゃって(笑)
――本当なんですか?
澤田氏 そっくりそのままではないですが、ことの顛末はおおむねドラマの通りで、手痛くリベンジされました(苦笑)。
夏菜 漫画の実写化ですけど、さらに原作の漫画には実話というリアルがある。『スイートリベンジ』は作り話の生まれではないので、だからこそコメディっぽくあっても、共感してしまうようなリアリティを感じるんだと思いますね。