小中学生の頃に、部活動を通してスポーツに熱中したという人は多いだろう。そのきっかけは、親や兄弟の影響、友だちと一緒に始めたからなど、人によってさまざまだとは思うが、アニメや漫画などを見てスポーツを始めたという経験がある人もいるのではないだろうか。
そこで今回は、30代から40代の男性300人を対象に「漫画の影響を受けて始めたスポーツがあるか」というアンケート調査を行った。「ある」と回答があった196人が実際に始めたスポーツを、そのきっかけとなった作品名とともにランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■世界のアスリートに影響を与えた日本のサッカー漫画
まず12.0%の人が回答し、全体の3位になったのはサッカー。
漫画をきっかけにサッカーを始めたという経験は40代男性に特に多く、影響を受けた漫画として『週刊少年ジャンプ』に連載されていた『キャプテン翼』の名前が多く挙がった。主人公・大空翼と同年代の読者が、その成長の過程や、強力なライバルとの試合に胸を弾ませたようだ。また「ボールは友だち」というフレーズをマネした人も多いのでは? 同作は国内だけでなく、海外でも高く評価をされており、リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタら各国の選手がファンを公言している。
ほか、サッカー漫画の人気は強く、『週刊少年マガジン』(講談社)で連載され『蒼き伝説シュート!』のタイトルでアニメ化もされた『シュート!』や、『ジャンプ』で連載された『ホイッスル!』を読んでサッカーを始めた経験があるという声も集まった。
■タッチにドカベン、名作の多い野球漫画
そして、僅差で第2位(12.3%)となったのは野球だった。
スポーツ漫画の中でも野球をテーマにした作品は多いためか、きっかけとなった作品にはかなりのばらつきが見られた。その中でも、30代から40代までバランスよく支持されたのがあだち充氏の漫画『タッチ』(小学館)。野球を物語の主軸に置きながらも、双子の兄弟と幼なじみのヒロインとの繊細な三角関係を描いた同作。今でも主題歌『タッチ』がカラオケのアニソンランキング上位に君臨し続けるなど、幅広い世代に影響を与えているようだ。
その他、40代からの回答で多かったのが『ドカベン』(秋田書店)や『巨人の星』(講談社)、『キャプテン』(集英社)に影響されたという声。いっぽうで30代前半の男性からは、NHKで長期にわたってアニメが放送されていた『MAJOR』(小学館)をきっかけにして野球を始めたという声が寄せられていた。