■相手の人質作戦に静かな怒りと冷酷な言葉
続いて紹介するのは、暗黒武術会の初戦・六遊怪チームを相手に飛び出したセリフ。次鋒戦で蔵馬と戦った呂屠(ろと)は弱キャラだが戦い方が非常にズルく、使い魔に蔵馬の母を監視させて人質にしていたのだ。
蔵馬をサンドバッグ状態で攻撃する呂屠は、愛する母を人質にしたことで蔵馬の逆鱗に触れ、呂屠の体にはいつの間にか蔵馬によって「シマネキ草」の種が埋め込まれていた。
体内で発芽したシマネキ草の根が全身に伸び、身動きできなくなる呂屠。命乞いをする呂屠だったが、蔵馬の「死ね」のひと言でシマネキ草は呂屠の全身を突き破って成長、花を咲かせた。その花を見ての言葉がこれ。
「皮肉だね。悪党の血のほうがきれいな花がさく…」
テレビアニメ版では紫色の花をいっぱいに咲かせて死亡した呂屠。美しいものの、体内から根を生やさせて殺すという冷酷でグロい戦闘方法が非常に蔵馬らしい。ちなみに呂屠は蔵馬を怒らせて殺された初めてのキャラクター。「蔵馬は怒らせたら恐ろしい」と読者に印象づけた戦いだった。