冨樫義博の傑作『幽遊白書』浦飯幽助よりも主人公っぽい、漢・桑原和真が残した「魂の名言」4選の画像
冨樫義博の傑作『幽遊白書』浦飯幽助よりも主人公っぽい、漢・桑原和真が残した「魂の名言」4選の画像

 冨樫義博氏による漫画『幽☆遊☆白書』(集英社)は、1990年12月から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載開始。約30年も前の作品ながら根強い人気を誇り、昨年末Netflixで実写ドラマ化されることも報じられた。

 同作の魅力は、主人公の幽助を始めとした個性豊かなキャラクターたち。本サイトが昨年12月に行った「『幽遊白書』の美しい男性キャラランキング」では、蔵馬や飛影といったキャラクターが女性ファンから絶大な支持を集めていた。

 そして作中の主要キャラの一人で、ビジュアル面は度外視して人気なのが桑原和真という人物だ。そこで本記事では、男気あふれるアツい男・桑原の忘れられないセリフの数々をピックアップしながら、彼の人となりを振り返ってみたいと思う。

■ライバルの死を本気で悲しむ情の厚さ

『幽☆遊☆白書』の冒頭、いきなり主人公の浦飯幽助が事故死したところから物語は始まる。その幽助と同じ皿屋敷中学の不良で、幽助とナンバーワンを争っていたのが桑原だ。桑原にとって幽助は目の上のたんこぶのような存在だったが、彼の葬式に必死の形相で駆けつけた桑原が言い放ったのが次のセリフだ。

「キタネェぞ、勝ちっ放しでくたばりやがって!! テメェを殺すのはオレだ、聞いてんのかコラァ」「生き返れ、チクショオ!! 戻って勝負しろ、コノヤロウ!!」。

 実は桑原は、幽助とのケンカで一度も勝ったことがない。言葉どおり受け取れば、永遠に幽助に勝つことができなくなった悔しさや怒りがにじむセリフではあるが、その裏にはライバルが急逝したことへの困惑や悲しみが大いに含まれているようにも感じる。

 その後、霊界探偵となって生き返った幽助と再会した桑原は「マジで生き返ったらしいな。往生際のワリー野郎だぜ」「だがな、オレがすぐ地獄に送り返してやるからな。つくづく運のねーヤツだぜ」と憎まれ口を叩いたのも照れ屋の桑原らしかった。

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