■知らない人も多い、悲しい運命を背負った双子

 第2位(11.3%)は冨樫義博氏の漫画『幽☆遊☆白書』の飛影と雪菜。物語初期では、飛影による「母親が違う」というセリフがあるが、産み落とされてすぐに生き別れとなってしまった双子の兄妹。飛影は雪菜を探すべく人間界を訪れ、その後幽助らと行動をともにすることに。失踪したとされていた雪菜は宝石商の垂金のもとで監禁されており、幽助一行はここで初めて戸愚呂兄弟と対峙することとなる。

 妹のために想像を絶する痛みを伴う手術を受け第三の目・邪眼を手に入れたり「妹を見つけても兄と名乗らない」という制約を守ったりと、悲しくも妹思いの飛影の生きざまに多くのファンが心を揺さぶられたようだ。

 性別はもとより、見た目や性格がまるで違う二人だが、「雪菜のために生きる飛影がとにかくかっこいい」(27歳・女性)、「リアルタイムでアニメを見ていたときは双子だと知らなかったので、大人になって知って驚いた」(31歳・男性)、「雪菜は飛影を双子の兄だと最後まで気づいていないことに切ない気持ちになります」(40歳・男性)という声が集まった。90年代に絶大な人気を集めた同作。その魅力はいまだ健在のようだ。

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