■アムロを導いたチビっ子たち
『機動戦士ガンダム』の最終話で、爆発炎上する宇宙要塞ア・バオア・クーからホワイトベースのクルーたちが無事に脱出できたのは、ニュータイプであるアムロのテレパシーによる助言があってのこと。しかし、アムロ自身は崩壊しつつあるア・バオア・クーの内部に取り残されたままだった。
大爆発を起こすア・バオア・クーを見ながら、アムロの生還を絶望視した大人たちが言葉を失う中、「ちょい右」「そう右」「はい、そこでまっすぐ!」と明るい声で、姿が見えないアムロに道案内を行っていたのがカツ・ハウィン、レツ・コ・ファン、キッカ・キタモトの3名である。
そしてチビっ子たちのカウントダウンが終わると同時に、アムロの乗ったコア・ファイターが出現。アムロの生還にクルー全員が歓喜する感動的なシーンへとつながった。セイラやミライよりも早く、カツ、レツ、キッカがアムロの位置を察知し、正しい帰還ルートを伝えることができたのは、幼い3名がニュータイプとしての素養を示した証と言っても過言ではない。
ちなみにこのチビっ子たちのうち、カツは続編の『機動戦士Zガンダム』の中でモビルスーツのパイロットとなる。ただ『機動戦士ガンダム』の時点ではホワイトベースに保護された孤児に過ぎないので、今回は加えさせてもらった。