■ポカリも開けられない自分に悔やみ…
それでは、三井寿の名言ベスト3、第2位は!
「くそ……なぜオレは あんなムダな時間を……」
バスケットボールから離れていた三井寿には、「スタミナ」という欠点がありました。プライドをすべて捨て、完全に江口洋介だったロン毛も短髪にして、戻ったバスケ部。練習のかいもあり、当時をほうふつさせるテクニックとシュートセンス。その3Pシュートが神奈川県予選でも、チームを何度も救いました。が、後半になるとスタミナ切れを起こし、いつもフラフラになってしまいます。この「なぜオレは、あんなムダな時間を……」は、神奈川県の王者である海南大付属との接戦を逃し、全国への最後の切符をかけた陵南戦で三井がつぶやいたセリフでした。
大事な試合の後半、スタミナ不足により倒れてしまった三井。試合に戻ることはできず、裏ではポカリのフタを自分では開けられないほどギリギリの状態でした。なんとか親指を使うことでフタを開けながら、自分のスタミナの無さを振り返り、思わず涙を流し言ったセリフです。
このように三井にはたびたび、過去の過ちを嘆くようなシーンが出ます。失敗を乗り越えようとしたり悔やんだりする、三井寿のこの人間くささが読んでる人を引きつけます。