７月９日から公開となった村田真優氏の同名人気コミックを原作とした映画『ハニーレモンソーダ』が公開１０日間で興行収入４億４１００万円、観客動員数３４万４０００人を突破。今年２月に公開された金田一蓮十郎氏の漫画を原作とした『ライアー×ライアー』、６月に公開された紺野りさ氏の漫画を原作とした『胸が鳴るのは君のせい』など、２０２１年も少女漫画原作の実写映画が注目を集めている。
学園生活などを舞台にした少女漫画は実写とのなじみも良いため、「あの漫画を実写で見てみたい」と願う作品がある読者も多いのではないだろうか。そこで今回は約３０年前の少女漫画にテーマを絞りアンケート調査を実施。３０代から４０代の女性３００人に「今実写化してほしい９０年代の少女漫画」を１作ずつ挙げてもらった。２０２１年の現在でも色あせることない名作として、実写化されたら面白そうという意見の集まった上位作品を、ランキング形式で紹介したい。（アンケートサイト「ボイスノート」協力）
■アニメも感動のフィナーレを迎えた『フルバ』
まず第３位に選ばれたのは『フルーツバスケット』（６.７％）。同作は１９９８年から２００６年まで雑誌『花とゆめ』（白泉社）で連載された高屋奈月氏による大人気マンガ。２００１年に一度アニメ化され（原作連載中のためオリジナルのラストを迎えている）、２０１９年からスタッフ・キャストを一新して再びアニメが制作された。今年４月からは最終章が放送され、６月２８日に感動のフィナーレを迎えた。
ストーリーは、母親を亡くした天涯孤独の少女が同級生の家に居候するところから始まる。実はその同級生の一族はみな十二支の物の怪（もののけ）憑きで、異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという特異な体質。そんな悩みを持つ彼らが主人公と関わっていく中で、自身の呪いと向き合い人生を見つめ直すという物語だ。
どのキャラクターもそれぞれバックボーンが丁寧に描かれており、連載当時から「泣ける」と大人気だった同作。選んだ人からは「アニメが面白かったから実写でも見てみたい」（４２歳）、「イケメンがたくさん出てくる作品なので実写で見たら楽しそう」（３６歳）、「原作の世界観が実写でどう再現されるのか興味がある」（３６歳）、「物語もキャラクターもみんなしっかりしていてギャグも面白いから」（３３歳）というコメントが寄せられた。理想のキャストとして、ヒロインの本田透を浜辺美波に、草摩夾を吉沢亮に演じてほしいという声も寄せられた。もし実写化された場合は、動物に変身するシーンをどう再現するか、演出が気になるところだ。
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