■ツボで生み出す「恐ろしい破壊力」
その名の通り、コナンのキック力を高めるスニーカーが「キック力増強シューズ」。コミックスの第2巻の「赤鬼村 火祭殺人事件」で初登場した発明品で、犯人を一発で捕らえるためのメカが欲しいというコナンのリクエストに応えて、阿笠博士が作り出した。サッカーが得意なコナン(新一)の長所を活かすために開発された道具である。
阿笠博士が「電気と磁力で足のツボを刺激し、筋力を極限まで高める道具じゃ」と説明したように、ボールなどを強烈に蹴って飛ばすだけでなく、ジャンプ力なども飛躍的に向上。意外と用途は幅広い。
この発明品のすさまじいところは、そのケタ外れの威力。威力「中」でコナンが蹴ったサッカーボールはゴールネットを突き破り、当たった大木をへし折ったほど。もしMAXパワーで蹴ったボールが顔面に当たったら、犯人の頭をふっ飛ばしそうな気もする……。
■薬学も博士にとってはお手のもの?
“眠りの小五郎”による推理ショーでおなじみの「腕時計型麻酔銃」。腕時計に仕込まれた麻酔銃で、相手を瞬時に眠らせることが可能な発明品だ。コミックス第3巻「豪華客船連続殺人事件」で初登場した。
この発明品のすごいところは、一撃で相手を昏倒させるほど強力な麻酔薬の効果にあり、コナンは「ゾウでも30分は寝てる」とその効き目のすさまじさを語っていた。
しかし通常の麻酔薬であれば、相当な量を打ちこまないと人間を昏倒させることは不可能。そもそも、そんな強力な麻酔を使ってたびたび眠らされているとしたら、毛利小五郎の体に異変が起こりかねない。おそらくは腕時計型麻酔銃で使用している麻酔薬自体、阿笠博士の発明品であると考えたほうが自然だ(麻酔針も自然に消える地球に優しい素材で出来ているので)。
ゾウを30分眠らせ、なおかつ頻繁に用いても人体に無害という麻酔薬を開発したとすれば、やはり阿笠博士は薬学にまで精通した本物の天才なのかもしれない。