■第5位(7.0%) 気づかれなかった優しさ「累と両親」の家族愛
那田蜘蛛山編に登場した下弦の伍・累の人間時代の過去は悲しいものだった。生まれつき体が弱かった累は無惨によって鬼になり、人を食べなければ生きられない体になってしまった。それを知った両親が累とともに無理心中をしようとするも累は逆上して両親を殺害。それが親からの愛だったと気づいたときにはもう遅かった。
消滅する間際、炭治郎の優しさに救われた累は死後の世界でようやく両親と再会することができた。悲しい過去を持つ鬼の中でも人気の高い累を選んだ人からは「アニメの演出が良かった、声優の演技が印象に残ったから」(25歳・男性)、「両親が“ずっと一緒だ”と伝えて3人で抱き締め合った場面で感動した」(35歳・女性)、「家族の絆について考えさせられた」(34歳・女性)というコメントが寄せられた。
■第4位(8.0%) 継がれる思い「胡蝶しのぶと胡蝶カナエ」の姉妹愛
両親を鬼に殺され、姉妹で鬼殺隊に入隊したしのぶと姉のカナエ。もともとしのぶは今のように穏やかな性格ではなく表情もどこか男勝りであったが、姉の死以降、常に笑顔を絶やさないようにと自分を制御してきたようだ。
そんなしのぶが因縁の相手・童磨を倒すために自らの体に藤の毒を仕込み、決死の覚悟で鬼と相対するという執念を見せる場面はファンに大きな衝撃を与えた。その根底にあったのは姉への愛。家族愛や兄弟愛が多く描かれる『鬼滅の刃』の中でも、しのぶの過去はかなり印象深いものであった。
選んだ人からは「姉妹愛と仇討ちのストーリーがしっかりしている」(33歳・男性)、「しのぶさんは最初腹黒そうなキャラクターでしたが、過去を知って愛着のあるキャラクターになりました」(31歳・女性)、「忘れていた心の中の炎をかいま見たから」(47歳・女性)という声が集まった。
また惜しくもランク入りは逃したものの、今年アニメ放送される「遊郭編」で活躍する「音柱・宇髄天元と3人の嫁」も少数ながら票を集めていた。信じがたい一夫多妻制だが、その根底にあるお互いへの絶大な信頼感と絶妙なバランスが好感を集めたようだ。
以上が、『鬼滅の刃』に登場する「最も感動した“愛”」の第10位から4位にランクインしたキャラクターだ。なおトップ3については「鬼滅の刃読者が選ぶ『一番感動したキャラの愛』ランキング」という記事を参照あれ。