■第8位(3.7%) 厳しくも強い「煉獄杏寿郎と母・煉獄瑠火」の親子愛

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』でその生きざまで多くの人を感動させた炎柱・煉獄杏寿郎。上弦の参・猗窩座との死闘で致命傷を負った彼が最後に見た光景は、亡くなった母の姿だった。杏寿郎に「弱き人を助けることは強く生まれたものの責務」と残した、強く気高い母。その言葉通りに自身の責務を全うした彼が最後に母に認められ、ほほ笑みながら息を引き取るという見事な散り際に感動したファンも多いだろう。

 選んだ人からは「映画で母が、使命を全うしましたよと優しく声かけする場面に涙」(39歳・女性)、「映画を見て煉獄さんの生きざまが熱くて好きになった」(30歳・女性)という声が寄せられた。

■第7位(5.0%) 言葉では語りきれない壮絶さ「珠世と愈史郎」の深い愛

 鬼でありながら炭治郎に協力する珠世と愈史郎。その経緯は普通の鬼とは違っていて、人間時代、死期が迫っていた愈史郎のもとに珠世が現れ彼を鬼にしたようだ。そのためいつも2人で行動しており、愈史郎の珠世への崇拝にも似た愛は作中でも強烈な個性を放っている。

 物語のクライマックスにあたる無限城での2人の活躍もめざましく、コミックス16巻の空きページに描かれた「愛する人の頼みは断れないものです」という作者コメントに切ない気持ちになったファンも多いはず。

 選んだ人からは「見ていて切ない」(46歳・男性)、「かわいらしい2人。応援したい」(39歳・男性)というコメントが集まった。なお、2人は『鬼滅の刃』の原型となった読み切り『過狩り狩り』にも登場している。

■第6位(6.3%) 一番大切な存在を失うとき「胡蝶しのぶと栗花落カナヲ」の師弟愛

 蟲柱・胡蝶しのぶとその継子である栗花落カナヲ。彼女らの最大の見せ場は上弦の弐・童磨戦だ。カナヲは目の前で師匠であるしのぶの死を目の当たりにし、それまで押さえ込んでいた感情が爆発。徐々に追い詰められ窮地に陥るも母を童磨に殺された伊之助との共闘の末、しのぶの毒で体が崩れ始めた童磨の首を斬ってしのぶの仇を取った。

 この2人を選んだ人からは「師弟の絆が感じられた」(33歳・男性)、「感情の乏しかったカナヲが実は内ではいろいろと思いを秘めていた。そんなカナヲをしっかりと信頼し後を託していったしのぶの強い絆が感じられるところが好き」(39歳・女性)、「カナヲが覚悟を決めるシーンが本当に感動する」(32歳・女性)という声が集まった。しのぶの作戦をあらかじめ伝えられていたため、この作戦でしのぶが死んでしまうことを知っていたカナヲ。そのけなげな奮闘ぶりが読者の心を揺さぶったようだ。

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