■初代を象徴するガンダムの母艦
そして34%の得票率を集め、圧倒的な1位に輝いたのは『機動戦士ガンダム』に登場する「ホワイトベース」だ。同艦は「ペガサス級強襲揚陸艦」の2番艦であり、対ジオンの反攻作戦「V作戦」の鍵を握った艦艇でもある。
もともとパオロ・カシアス中佐がホワイトベースの艦長を務め、ガンダムを始めとする最新鋭機を受領するためにサイド7に寄港。しかし、シャア・アズナブル率いる部隊に急襲されたところから『機動戦士ガンダム』の物語が始まった。
パオロ艦長が戦死(劇場版では負傷)し、正規の軍人もほぼ失ったことで、士官学校を卒業したばかりの士官候補生ブライト・ノアが艦長を代行。のちに正式な艦長に就任することになる。
ホワイトベースの前部両舷には艦載モビルスーツを発着させるカタパルトがあり、後部の左右にエンジンブロックを備える。その独特のフォルムが木馬の脚部のように見えることから、ジオン兵には「木馬」と呼ばれていた。
主役機を搭載する艦としての独創的なデザイン、ガンダムと同じトリコロールカラーのカラーリングなど、多くのガンダムファンにとって印象深い艦艇なのかもしれない。
そんなホワイトベースの造形に引かれる人からは「王道だけど、やっぱりかっこいい」(34歳・男性)、「正式名称じゃなく“木馬”って呼ばれるのも納得のデザイン」(47歳・男性)、「初代の船だけど、今見ても秀逸なデザインだと思う」(39歳・男性)などのコメントが相次いでいた。
今回のトップ3は、いずれも主人公キャラが乗艦した艦が選出。艦艇としてのデザイン面も申し分ないが、やはり艦艇としての知名度も少なからず影響したのは間違いなさそうだ。しかし、結果をトップ10まで広げると、主人公キャラとは無関係の艦も入ってくる。「4位以降のランキング」にランクインしたそういう艦こそ、純粋な“造形”だけで選ばれた艦艇なのかもしれない。
アンケートサイト「ボイスノート」調べ
https://www.voicenote.jp/