近年、『後ハッピーマニア』や『ママレード・ボーイlittle』や『フルーツバスケット another』などなど、往年の人気少女漫画の最終回以降の様子が描かれる続編が多く展開されている。数年後であれ、大人になった姿であれ、長年見守ってきた主人公たちのその後が気になるという読者は少なくないだろう。
そこで今回は30代から50代の女性200人を対象に、「主人公たちの数年後の活躍が見てみたい少女漫画」について調査を行った。上位に選ばれたものをさっそくランキング形式で紹介する。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■母校の教師になった冴島翠のその後は?
まず第3位(7.5%)に選ばれたのは、1991年から1994年まで『りぼん』(集英社)で連載されていた矢沢あい氏の『天使なんかじゃない』。
ストーリーは創立されたばかりの私立高校・聖学園に新設された生徒会のメンバーを中心とした学園ドラマ。主人公の冴島翠とリーゼント頭の須藤晃による2人のラブストーリーが中心だが、マミリンこと麻宮裕子とタキガワマンこと瀧川秀一の物語、晃や翠と美術教師のマキちゃんとの三角関係など、複雑な人間関係が描かれる。
主人公だけではなく、登場人物の誰もが芯を持っているところが魅力の同作。漫画の最終回では、大人になった翠が美術教師として母校に戻ってくる様子が描かれていた。このとき翠の左手には18歳の誕生日に晃からもらった指輪と首には天使の羽のネックレスがあり、晃との関係が順調であることを予感させる演出となっていた。
選んだ人からは翠が先生になるまでの過程や、晃とのやりとりを見たいという声が多く集まり、「アキラがどのように男として成長していったか続きをみたい」(45歳・女性)、「あきらとみどりの子どもが見たい」(43歳・女性)、「若い頃ときめいたマンガだから、あのときと同じ気持ちで続きを読みたい」(35歳・女性)というコメントが寄せられた。