■令和の時代に再び囲碁ブームを
3つ目は、ほったゆみ氏原作、小畑健氏作画の囲碁漫画『ヒカルの碁』。今年アニメの放送から20周年を迎える同作は、当時夕食どきに放送されていただけあってリアルタイムで視聴していた人も多いのではないだろうか。
囲碁というふだん少年少女にとってはなじみのないテーマを取り扱ってはいたものの、藤原佐為や塔矢アキラなどの脇を固める魅力的なキャラクターや、番組の最後には「GOGO囲碁」という実写パートで囲碁のルールを解説するミニコーナーもあったことで、子どもたちに囲碁ブームを巻き起こした。
原作の最後にあたる「北斗杯戦」の本戦までは描ききっていないものの、アニメのクオリティが高かったため今でも思い出すと心が暖かくなる、アニメ化大成功といえる本作。なお、主人公・進藤ヒカルの声は2011年に亡くなった人気声優の川上とも子さんが務めていた。あの無邪気な声のヒカルにまた会うことができないのは残念だが、ぜひともまた令和の世で囲碁ブームを再燃させてほしい。
このほか『ジャンプ』に限らず、『烈火の炎』『スパイラル~推理の絆~』『GetBackers-奪還屋-』『RAVE』など当時ヒットした作品で再アニメ化してほしいものは枚挙にいとまがない。当時のあのワクワクをもう一度リアルタイムで味わってみたいものだ。