■原作通りの展開での完全アニメ化に期待
2つ目は、松井優征氏原作の『魔人探偵脳噛ネウロ』。アニメ化・実写映画化もされ大ヒットした『暗殺教室』の作者の一つ前の作品で氏のデビュー作となる『ネウロ』。内容は謎を食糧とする魔人のネウロが事件を解決していく推理ものであるが、その魅力はなんといっても目のつけどころが独特すぎる設定や、風刺のきいたギャグシーンの数々。シニカルな内容が『ジャンプ』に「ブラックコメディ」という新たな風を吹き込んだ。
アニメは2007年に2クールで放送された。人気声優の子安武人が主人公のネウロを不気味に好演したが、放送クールの都合からか、原作で人気キャラの早坂兄弟が未登場であったり、物語の核心というべき存在の“新しい血族”たちが登場しなかったりと、原作の内容とは大きく異なる展開・結末を迎えている。
原作では人類を巻き込んだ壮大なクライマックスが話題となった作品だけに、あらためて新作アニメとして帰ってくることを願わずにはいられない。その際はぜひ、犯人たちのエキセントリックさもパワーアップしていてほしい!
なお、松井氏は『ジャンプ』にて自身初の歴史ものとなる『逃げ上手の若君』を今年1月から連載中。ダブルでアニメ化も期待できそう?