■小林亜星さんが遺した偉大な呪文

 第2位(17.5%)は『魔法使いサリー』の「マハリク マハリタ ヤンバラヤンヤンヤン」。

 1966年から1968年、そして1989年から1991年にアニメが放送された『魔法使いサリー』は魔法の国から人間界へやってきた小学5年生の少女・サリーと同級生たちが繰り広げる友情ストーリー。サリーは魔法の国の王妃である母からもらったタクトを振り呪文を唱えると、家を建てたり火事を消したりとさまざまな魔法を使うことができる。

 今回ランクインした「マハリク マハリタ」は、横山光輝氏による原作漫画には登場しないアニメのオリジナルの呪文。生みの親は5月30日に亡くなった小林亜星さんで、オープニング曲『魔法使いサリーのテーマ』を作曲する際に、好きだったスキャットの要素を盛り込もうと作詞にも取り入れたそうで、それがそのまま本編にも使われるようになったのだとか。歌詞では「ヤンバラヤンヤンヤン」と続くが、本編では「マハリク マハリタ ドンブラコッコ」と唱えて動物に変身したり、むしろ何も呪文を唱えずにウインクで物を動かしたり、「えい!」と気合いで雷を落とすサリー。にもかかわらずこの呪文が多くの票を集めたのは小林さんが遺したオープニング曲があまりにも有名なためだろう。

 選んだ人からは「呪文といえばまずマハリクマハリタを思い出します。本当に効果がありそうな不思議な言葉」(52歳・女性)、「魔法少女の元祖だから」(49歳・女性)、「意味は分からないけど耳に残る魔法」(39歳・女性)、「今でもつい口ずさんでしまいます」(42歳・女性)、「2度アニメが放送されたので、親子二代でファンでした」(57歳・女性)というコメントが寄せられた。

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