『月刊少女野崎くん』に『宇宙戦艦ティラミス』ギャグアニメおすすめ3選!梅雨のジメジメを笑いで吹き飛ばせ!の画像
画像はアニメ『月刊少女野崎くん』Blu-ray BOXより

 今年も日本各地に梅雨の季節がやってきた。ジメジメと降り続く雨と低気圧に、気分が下がってしまう人もいるのではないだろうか。 そこで今回はジメジメした気分を笑って吹き飛ばせるかもしれない、おすすめのギャグアニメを3作品紹介したい。

■ラブ忘れがち『月刊少女野崎くん』

 1作目に紹介するのは、2014年に放送されたアニメ『月刊少女野崎くん』。実は少女漫画家な男子高校生・野崎梅太郎(のざきうめたろう、以下野崎)と、彼も通う学校“ロマ学”こと「浪漫学園」の愉快な仲間たちが織りなす、青春日常ラブコメだ。

 ラブコメとはいいつつも、コメディ要素の印象が強すぎて、その存在が忘れ去られていないか心配になるほど、「ラブ」が鳴りを潜めがちな本作。恋愛要素がなかなか表に出てこない理由は、登場人物たちが恋愛に疎いからだ。

 そもそも1話は、野崎に想いを寄せる佐倉千代(さくらちよ、以下千代)が、一世一代の愛の告白をするシーンから始まる。そんな千代の勇気に対して野崎は、自身のサイン色紙を手渡す。1話にして、恋が成就するとか玉砕するとか、そういう次元から飛び出してしまうのだ。こんな「どうしてそうなる」とツッコミを入れたくなる展開が、ストーリーのあちこちに散りばめられている。

 また日常の何もかもを漫画のネタにしようと奔走するワーカホリック気味の野崎をはじめ、出てくるキャラクターたちが個性豊かを通り越して濃厚すぎる点も特徴だろう。その濃厚さは少女漫画にうってつけなので、登場人物のモデルになることも珍しくない。しかしあまりにとっぴな言動をするキャラクターばかりなため、プロットやネームの段階では「乙女がときめくとは到底思えない」、とんちんかんなストーリーやキャラ設定となっていることも多い。

 この漫画の中と外で描かれる「的外れラブ」に、クスっと笑わせられること必至だ。

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