■じっちゃんの名は伊達じゃない! 探偵漫画の金字塔

 そして18.0%の票を集めて第1位となったのは、『金田一少年の事件簿』。天樹征丸氏(原案・原作)、金成陽三郎氏(原作)、さとうふみや氏(作画)による探偵漫画だ。本編は1992年から2001年まで連載され、現在では大人になった金田一の活躍を描く『金田一37歳の事件簿』が連載中だ。

 名探偵・金田一耕助の孫で、IQ180の天才児・金田一一(きんだいち はじめ)が殺人事件を中心に、数々の難事件を推理で解決する物語。作り込まれたトリックが好評で、毎週本誌を追いながら一生懸命推理した読者も多いだろう。

 当時の『週刊少年マガジン』では、金田一の推理が語られる前に犯人とトリックを当てる「真相当てクイズ」という企画も行われた。公式ガイドブックによると1万を超える応募があったようで、人気の高さがうかがえる。

 トリックの完成度が人気で、選んだ人からは「90年代は本格ミステリの時代でした。友人たちと夢中になって謎解きしてました」(42歳・男性)、「トリックもスッキリで、どのエピソードも完成されていた」(39歳・男性)、「本格的な推理もので毎回怖かった」(40歳・男性)、「推理クイズに応募してました。レッドラムは完璧に当てた覚えがあります」(42歳・男性)というコメントが寄せられた。

 4位以下には『サイコメトラーEIJI』『ラブひな』『哲也-雀聖と呼ばれた男』などといった作品に票が集まった今回のアンケート。タイトルやコンセプトを変えて今も連載が続く作品が多く、マガジンに詳しくない人でも聞いたことがある傑作ばかり。20年以上がたった現在も、その魅力が色あせないのは言うまでもないだろう。

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読者が選ぶ「好きだった90年代のマガジン漫画」1位から11位