2位は「ブライト・ノア」ガンダムファンが選ぶ「理想的な上司キャラ」ランキングの画像
画像は『GUNDAM HISTORICA(ガンダムヒストリカ)』(講談社)第7巻・書影より

 まもなく公開予定だった映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、緊急事態宣言の期間延長を受けて公開が再度延期に。しかし、その間に『ガンダムSEED』の新プロジェクト始動が発表されたり、6月19日にはプラモデル『RG 1/144 ウイングガンダム』が発売されるなど、ガンダムシリーズに関するニュースは尽きない。

 そしてガンダムファンが集まるとモビルスーツを操縦するパイロットの話題で盛り上がりがちだが、大人になると優秀な上官キャラの魅力に気づかされることも多い。そこで本サイトでは、全ガンダムシリーズの中で「もっとも理想的だと思う上官(上司)キャラ」に関するアンケート調査を実施。657名のガンダムファンから寄せられた回答を、ランキング形式で紹介していこう。

■兵を守るために命を捨てた豪胆な軍人

 まず第3位(41票)となる支持を集めたのは、『機動戦士ガンダム』に登場した「ドズル・ザビ」。ジオン公国を建国したデギン・ソド・ザビの三男で、一年戦争時は宇宙攻撃軍司令を担った人物だ。

 いかつい顔と大柄な体格の持ち主で、その風貌からはいかにも粗暴な軍人といった印象を受けるがそんなことはなく、兵士から信望の厚い愛妻家でもある。『機動戦士ガンダムUC』のヒロインであるミネバは彼の一人娘だ。

『機動戦士ガンダム』の作中では、宇宙要塞ソロモンに駐留。連邦軍によるソロモン攻略戦が始まると、ドズルは「万一のことを考えてのことよ」と妻・ゼナに告げ、自身の妻子だけでなく要塞内にいる女性たちをいち早く脱出させた。こうした冷静な判断と気配りからも、ドズルが単なる猛将ではないことがうかがえる。

 そして連邦の新兵器「ソーラ・システム」により、ソロモンが甚大な被害を受けて窮地に立たされると、ドズルは自ら巨大モビルアーマー「ビグ・ザム」に搭乗して出撃。孤軍奮闘するが、もはや勝敗をくつがえすことは不可能で、ドズルはソロモン要塞の放棄を宣言する。

 さらにドズルは味方が離脱するための時間を稼ぐためにビグ・ザムで連邦主力に特攻。このときドズルはビグ・ザムの乗組員まで脱出させて単身で戦いに臨み、壮絶に散った。

 そんな優秀な軍人であり、部下思いのドズルを支持する人からは「人情に厚い」「つねに部下を叱咤激励し、窮地に陥ったときは自らを盾にして部下を守ってくれる温かみのある人物」「敵に対するあくなき闘争心とともに、家族や部下に対する思いやりにあふれている」「偉い人なのに部下と一緒に前線に出ちゃうあたり、昔かたぎの職人の親方っぽくて好き」「部下への思いやりはガンダムシリーズでもトップクラス」などのコメントが寄せられていた。

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