外出自粛期間にアナログゲームを!言葉で想像力を鍛える『Dixit』がオススメなワケの画像
2010年ドイツ年間ゲーム大賞受賞『Dixit』(著者撮影)
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出を自粛し、家族が家にそろうことが増えたこの頃、ボードゲームやカードゲームといったアナログゲームが再注目されている。ただアナログゲームの世界は果てしなく広い。何を遊べばいいか迷ってしまうという人も多いだろう。

 そこで頼りにしたいのが「ドイツ年間ゲーム大賞」。1979年から始まったこの賞は、ボードゲームが盛んなドイツで毎年選定されるボードゲームで最も権威のある賞。ドイツ年間ゲーム大賞に選ばれるゲームは子どもから大人まで楽しめるものが多く、昨今のアナログゲームブームを牽引していると言っても過言ではないだろう。

 そこで今回は2010年のドイツ年間ゲーム大賞に輝いた『Dixit(ディクシット)』を紹介したい。小学生ぐらいの子どもでも大人と対等に楽しめるうえ、ドイツのゲームらしい美しい「コンポーネント(コマやカードなど)」が、プレイせずとも所有欲求を存分に満たしてくれる。イマジネーションの力も鍛えられる非常に優れたゲームだ。

■親の選んだキーワードから物語を連想する

『Dixit』に同梱された84枚のカード。1枚1枚違う絵が描かれており、どれ1つとっても優れた美術作品

 プレイ人数は3人から6人。まずそれぞれに84枚のカードから6枚づつ配り、親のような役割となる「語り部」を1名決める。

 語り部に選ばれた人は自分の手持ちのカードから1枚を選び、文でも単語でも良いので、何かそのカードの絵柄から連想される言葉を添えて裏向けに場に出す。カードの絵柄は色々で、たとえばミノタウロスが人間の赤ちゃんを抱いているイラストだったり、ドラゴンと子どもが戦っているようなイラストだったりさまざま。語り部は、ひとまず「どれかの絵にタイトルをつける」という感覚で良いだろう。

 次に語り部以外の人たちは自分の手持ちのカードから、語り部が語った言葉に合うと思うカードを選び、裏向けで場に出す。これで語り部含め、人数分の同じような世界観のカードが場に出そろうことになる。

 これを混ぜてオープンし、語り部が語ったカードがどれかを当てるゲームだ。

 なんとも秀逸なルールだ。ボードゲームといえば、マス目やカードに書かれている指示に従い進めるイメージを持つ人も多いだろう。このゲームは人間のインスピレーションが深くルールに関わってくるので、毎回ゲーム展開が無限に広がり、遊ぶ人間の性格によってもまったく異なった展開が繰り広げられることになる。

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