■細かいところから感じられるドラクエ的面白さ
さて、この城下町ですが、オリジナルストーリーなので原作の町が題材になっているわけではありません。ですが、しっかり「ドラクエだなあ!」と分かるような作りになっています。たとえば道具屋があったり、兵士の詰所があったり、というのはもちろん、おなじみのタンスやツボを調べたりもできるんです。
これはかなりテンションがあがりました。
当然、来場者は全員もれなくタンスを開けていると思うので、開閉の際には必ずアルコール消毒をしましょう。アルコールは各部屋の入口にしっかり設置されています。
そして、町を歩いているとおなじみの音楽が聞こえます。
食事やお土産を購入できる「ルイーダの酒場」では歴代のBGMが流れているのでそれだけでも気分が高揚してきました。「ドラゴンクエスト4」の第4章で聞ける「ジプシーダンス」を聞きながら食べる「はぐれメタルカレー」は絶品でした。奇妙な色でしたがおいしかったです。
そして城下町の周りにはモンスターのオブジェが設置されています。
「キラーマシンってこんなでかいのか……!!」と思うような迫力があり、写真を撮って歩いているだけでも楽しかったですが、もし実際にモンスターたちが生きていたらこんな余裕ないんだろうなと我に返ってゾッとしたりもしました。それぐらいに没入感があります。
詳細は語れないのでストーリーについては何も書けないのですが、不満点をあげるとするならば職業選択の意味をあまり感じなかったことです。職業ごとにやらなければいけないことやそれぞれが活躍する場面などが特に用意されていないのです。
もちろんそれぞれが特徴を活かして戦うのですが、これなら10分近くも悩んだ意味がなかったなと感じました。
それでも主人公となって、町の人のお願いを聞いて駆け回り、モンスターを倒したり、ときに探し物をしたりという体験は新鮮で、達成感はひとしお。通常モンスター戦だけでなく、ボス戦の白熱感もすさまじいものがあったので、もしもっとたくさんの人と協力しながらプレイできたらもっと楽しかったんだろうなと思いながらプレイしていました。