■変形するたびに大騒ぎ?
同じ大型戦艦からの変形でも、1982年放送の『戦闘メカ ザブングル』に登場する母艦「アイアン・ギアー」はまた趣が異なります。ランドシップと呼ばれる大型輸送艦のカテゴリーにあって、変形機構を有している最新型のアイアン・ギアー。ですが物語序盤はまだその完成度が低く、変形に失敗したり、途中でムリがたたって変形を中断したりと、コミカルな描写がありました。
しかも変形前と変形後で、艦内部の床の角度が90度以上傾いてしまう場所が出現。重力下で展開する物語なので、中で居住するクルーはたまったものではなく、変形するだけで大騒ぎに。想像してみてください。実際に「自分の生活空間がいきなり90度傾きます」なんてことになったら大変ですよね。
とはいえ、そんなムチャクチャな変形を強行するしかない土壇場は、もちろん物語的には大盛り上がり。変形を強行しようとする艦長エルチと、それに反対する整備担当コトセットの対立も見どころでした。
ちなみに「アイアン・ギアー」も、いざとなったら格闘戦で戦います。最後の最後で見せた必殺の攻撃はなんと大ジャンプ攻撃。単に飛び上がって踏みつぶすというシンプルな攻撃手段ですが、120メートル級の巨大ウォーカーマシン(ロボット)が空から降ってくることを考えると恐ろしいですね。