亀仙人&悟空、ピッコロ&悟飯など…『ドラゴンボール』愛すべき師弟関係3選の画像
画像は『ドラゴンボール』(集英社)第20巻・書影より

 1984年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が始まった、鳥山明氏による不朽の名作『ドラゴンボール』。主人公・孫悟空をはじめ、個性的なキャラクターたちが激闘を繰り広げるバトルアクション漫画だ。5月9日の「悟空の日」には、2022年に新作映画『ドラゴンボール超』が公開されることが発表され、大きな話題を呼んでいる。

 そんな『ドラゴンボール』において、キャラクターが強くなるのに欠かせないのが、良き指導者たる“師匠”の存在。強い絆で結ばれた師弟の間柄は、『ドラゴンボール』のストーリーを彩る重要な要素だ。そこで今回は作品を代表する、とくに印象的な3組の師弟をピックアップしてみた。

●亀仙人&孫悟空

 ハゲ頭に大きなサングラス、白いヒゲがトレードマークの老人が亀仙人。武術界にその名が知られた達人で、主人公の孫悟空やクリリン、ヤムチャをはじめ、さまざまな強者を育て上げた人物だ。300歳を超える小柄の老人ながら武術の神のような存在であり、他流派の人間からも「武天老師」と呼ばれて敬われるほど。

 そんな亀仙人は武術を教えるだけでなく、強くなった弟子が慢心しないように自ら体を張って行動。「ジャッキー・チュン」という偽名を使って第21回の天下一武道会に出場し、本戦で弟子のクリリンと悟空を破って見事優勝を成し遂げている。

 続く第22回大会も、亀仙人はジャッキー・チュンとして出場。鶴仙流の天津飯との戦いの中で、暗殺者のような悪の道を志す天津飯にその愚かさを説きながら、一進一退の攻防を展開。天津飯の優れた実力を感じ取った亀仙人は、自ら武舞台を降りて敗北を認めた。

 弟子の将来を考えて自らが高い壁となり、ときには道を踏み外そうとする他流派の人間も光の道を進ませようと諭した亀仙人。この亀仙人の言葉や、亀仙流の弟子たちのまっすぐな思いが天津飯の心を動かし、師匠の鶴仙人を裏切らせる結果につながったのだろう。

 その後、弟子たちは亀仙人のもとを巣立ち、さらに強くなっていく。亀仙流の悟空、クリリン、ヤムチャが再び再会したのは第23回天下一武道会のときで、このとき3人は示し合わせたかのように亀仙流の道着を自分で仕立て、大会に臨んだ。師匠である亀仙人が敬愛され続けていることが伝わる1シーンと言える。

 そして亀仙人の言葉は、地球の神さえも感服させている。大魔王を世に放った責任を感じた神が、ピッコロを殺して自分も死のうとしたとき、亀仙人は神をいさめる場面があった。その言葉を受けて神は考えをあらため、「孫よ、よい師匠に出会い、育てられたな」と亀仙人のことを手放しで褒め称えたのである。

 このあとも悟空は界王様のような圧倒的な強者に稽古をつけてもらう場面があるが、どれほど強くなったとしても亀仙流の道着を身につけ、亀仙人の教えを礎に戦い続ける。やはり悟空にとっての最高の師匠は亀仙人だけという証なのかもしれない。

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