■V-MAXで蒼く輝くレイズナーのカッコよさ!
そんな本作品の魅力といえば、なんといってもSPT(スーパー・パワード・トレーサー)と呼ばれるメカのカッコよさ。SPTは『ボトムズ』のスコープドッグより大きく、『ガンダム』のモビルスーツよりは小さい10メートルほどのロボットで、コクピットが頭部にあるのが特徴です。
そしてグラドス帝国からエイジが乗ってきたのが、作品タイトルにもなっている主役機「SPTレイズナー」。その最大の見せ場は、機体を蒼く発光させ、短時間ながら数倍の力を発揮できる「V-MAX」というパワーアップシステムでした。
最初の頃はピンチになると内蔵コンピュータが勝手に「V-MAX」を発動させますが、やがてエイジが自在に操れるようになるという“ロボットアニメあるある”な演出もたまりません。
発動時に流れるBGM「迫り来るものへ」は、戦闘の緊迫感と圧倒的なパワーをイメージさせる素晴らしい旋律で、今でもこの曲を聴くとテンションが爆上がりします!
この「V-MAX」を分かりやすく表現するなら、ガンダム作品で言うところの「ゼロシステム」や「EXAMシステム」「トランザム」のようなもの。一時的に圧倒的なパワーとスピードを得て大逆転劇をもたらすロボット作品の切り札的な演出は、この「V-MAX」から始まったと言っても過言ではないでしょう。