■大人にとっては「応援したくなる」愛らしいキャラクター
そして堂々の第1位(17.0%)に輝いたのは『それいけ! アンパンマン』のばいきんまん。ときにはドキンちゃんの命令で、ときには食べ物を求めて悪さをするばいきんまん。途中でやってきたアンパンマンに邪魔をされて退散、というのがお決まりのパターンだ。
そんなばいきんまんだが、発明力はかなりのもので、自分の乗る乗り物や兵器も自作してしまう頭脳の持ち主。アニメではアンパンマンとまったく同じ日に生まれたという過去を持っている。
選んだ人からは「いつもやっつけられてかわいそう」(18歳・女性)、「背中の羽がかわいい」(35歳・女性)、「頑張り屋さんだから」(38歳・女性)、「声がかわいい」(31歳・男性)、「応援したくなるから」(44歳・男性)という声が寄せられた。また、発明技術に対するポテンシャルの高さを評価する声や、いつもドキンちゃんにこき使われているのがかわいそうという声もあり、もし環境さえ違えば、ばいきんまんは敵ではなく物語のヒーローになっていたのかもしれないという可能性を感じさせる。
子ども向けの国民的アニメから悪役キャラが上位にランクインした今回のランキング。一方で『鬼滅の刃』の猗窩座や『銀魂』の高杉晋助、『NARUTO』のうちはイタチなど、強敵で主人公たちを苦しめながらも、敵となるに至った悲しい過去を持つイケメンキャラクターも多くランクインしていた。また『東京喰種』の月山習のように、作中での変顔や変人ぶり、担当声優の宮野真守の振りきった演技が印象的なキャラクターも少数ながら票を集めていた。
悪役は物語になくてはならない存在。個性の強さやギャップ、愛され要素でときには主人公をもしのぐ人気を持つキャラもいるようだ。