■悪役三人組の代名詞的存在

 続く第2位(13.5%)は『ヤッターマン』のドロンボー一味。

 黒と赤がイメージカラーのセクシーな美女であるドロンジョ、青い衣装で腕力自慢のトンズラー、緑色の衣装で痩せ細ったメカ担当のボヤッキー。以上三名によるドロンボー一味。ドクロストーンを探すためインチキ商売を行うが、その手法もお粗末なもので、すっかりおとぼけ要員となっている。

 毎回物語の後半では正義の味方であるヤッターマンと戦うがいつも負けてしまい、最後にはドクロベエにきついおしおきをされてしまうというのが定石だ。特に紅一点のドロンジョにはお色気シーンも多く、2009年に実写映画版で深田恭子がセクシーにドロンジョを演じた際には大きな話題を集めた。

 この三人組のバランスのよさを評価する声は多く、「まるでコントみたいだから」(45歳・男性)、「3人を見ていたら元気をもらえる」(47歳・男性)、「声優が豪華!」(35歳・男性)、「ヤッターマンより目立ってるから」(33歳・女性)、「セリフが面白いから」(49歳・男性)という声が寄せられた。

 また、彼らを評価する声の中でも多かったのが、1977年から1979年まで放送されていた初代アニメ最終回の演出を絶賛する声。これは、解散したドロンボー一味がそれぞれに別れを告げて違う道を進むが、実はその道は少し先でつながっているというもの。近い未来にまた彼らが再会することを感じさせる演出にほっこりした人が多かったようだ。

 三人組の「三悪」は以降、タイムボカンシリーズだけでなくさまざまな作品にも登場。今回のアンケートでも『ドラゴンボール』のピラフ一味や、『ふしぎの海のナディア』のグランディス一味や、『ポケットモンスター』のロケット団らへの票が目立った。

  1. 1
  2. 2
  3. 3