■アムロ・レイの言葉
最後に紹介したいのは、実は15分53秒の冒頭映像のものではない。今回の動画の最後には映画の予告編が含まれており、その中には古谷徹氏によるアムロ・レイのセリフがあった。
「身構えているときには死神はこないものだ……ハサウェイ」
アムロがハサウェイに贈った助言のようにも聞こえるこのセリフは、おそらく映画オリジナルのものだと思われる。『逆襲のシャア』を最後に消息を絶ったアムロが、どのようなシチュエーションでハサウェイに語りかけた言葉なのか、早く映画を見て正解を確かめたい気分だ。
■濃密すぎる冒頭15分
1988年3月の『逆襲のシャア』の公開から33年。続編のアニメ映像化を待望していたファン目線からすると、今回公開された『閃光のハサウェイ』の冒頭15分53秒は、数字以上に濃密な時間に感じられた。しかも、この15分間の中にモビルスーツ戦は一度も描かれていない……にもかかわらずだ。
また『閃光のハサウェイ』には小説版が存在するが、過去の小説作品と前作映画『逆襲のシャア』では主要人物の死ぬ経緯や理由が異なり、映像作品との相違点もある。
それだけに映画『閃光のハサウェイ』がどのような結末を迎えるのか、ガンダム好きとしては非常に興味深いところだ。