■いろんな意味で衝撃のエンディング

 さて、気になるクリア画面はというと……なんとオープニングとまったく同じ「テーンテテレレテッテテンテンテン……テレレレレレッテッテレーン」というBGMが流れ、画面上に「CONGRATULATION」の文字が出るだけ。

 しかも、このときも主人公のウィン君は操作可能で、前のゾーンに戻ることも可能。戻ったゾーンでは普通に敵が襲ってきたりもします。まさに誰もが「……は?」と困惑すること間違いなし! 再度、FINAL ZONEに戻っても「CONGRATULATION」の文字やBGMは出続けたままです。

笑っている謎のオッサンは主人公の師匠。彼を助けるのが冒険の目的だって知ってた?

 当時、このシュールなエンディング(?)が周囲でちょっとした話題になり、『アトランチスの謎』の知名度を少なからず押し上げたほどです。それが良いのか悪いのか分かりませんが、いろんな意味で強烈な印象を残したゲームであるのは確実で、現在も私のような熱烈なファンが支持するファミコンソフトとなっております。

 どうでしょう。当時クリアできなかった方も、今回初めて知ったという方も、ご自分の目でエンディングをたしかめたくなったのではないでしょうか。……え、そうでもない? そんなこと言わずに発売35年のメモリアルを祝して、ぜひお手元の『アトランチスの謎』を起動して挑戦してみてください。

 そして裏技を使ってクリアできたら、次は正攻法でのクリアにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか!?

 なお、通常のFINAL ZONEとは別に、20TH ZONEの謎を解くことでのみ行くことができる「裏FINAL ZONE」と呼ばれるステージもありました。

 20TH ZONEに書かれたキーワード「NAGOYA」がヒントになっていて、ステージに3つならんだモアイ像の頭の上に乗って、一番左のモアイ像からボンを7回、次のモアイ像からボンを5回、最後のモアイ像からボンを8回投げることで移動可能できます。これをノーヒントで解けた人は全国にどれだけいたんでしょうね……。

モアイ像に隠された謎を解いて、裏ファイナルゾーンへ!

 こちらの裏FINAL ZONEには敵がおらず、ボスの下を通るだけで400万点のスコアが稼げるというもの。クリアに直接関係はありませんが、興味がある方はぜひこちらも試してみてくださいね。

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『アトランチスの謎』懐かしのゲーム画面