■1位はバスケ漫画の金字塔

 そして、2位以下に圧倒的な差をつけて第1位になったのが『スラムダンク』。15.7%の人に選ばれた。

 1993年から1996年まで放送されていたアニメも大ヒットした『スラムダンク』。本作はインターハイのトーナメント戦の途中で、のちの対戦相手となるであろう強豪校が紹介されたにもかかわらず、彼らと戦わずして物語が終了。最終回が掲載された『週刊少年ジャンプ』1996年27号では同作が表紙と巻頭カラーを飾り、これは同誌初めての試みとなった。それだけスラムダンクの最終回が注目されていたということだろう。

 これからも熱い試合が描かれると思われた矢先の連載終了に、当時は多くの読者が驚かされたようだ。しかし意外にもこの終わり方は評価が高いようで、今回のアンケートでは、「引っ張らずに良い終わり方だった」(44歳)、「あれ以上の最終回はない」(57歳)、「感動した」(44歳)、「さみしいけど良い終わり方だった」(36歳)、「このまま話が続いても結局ベタだから、これでよかった」(45歳)、「文字が一切ないのに息をのむ演出がすごい」(37歳)、「続編をやってほしい」(34歳)という愛のあるコメントが多く寄せられた。

 2004年には単行本が1億冊を突破した記念として、使われていない高校の校舎の黒板を利用し本編の10日後の湘北メンバーを描いたイベントが話題に(2009年には『スラムダンク あれから10日後』というタイトルで完全版が発売された)。また今年1月7日には作者の井上雄彦氏がツイッターで「映画になります」とツイートし、新作アニメ映画の公開を発表。早くもファンの間では「どの部分を映像化するのか」などの考察が飛び交い、映画への期待が高まっている。

 なお、昨年5月に『週刊少年ジャンプ』で最終回を迎えた『鬼滅の刃』は6位にランクイン。昨年公開され大ヒットした劇場版の内容はコミックス7・8巻に相当しており、二期のアニメ版では8巻からの「遊郭編」が描かれることがすでに発表されている。これ以降も炭治郎と鬼との激しい戦いは続くので、全23巻を先に読んで予習してからアニメを楽しむのもオツだろう。

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